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一事は万事に通ず=無頼鬼怨の制作裏舞台


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僕は小学生の頃、「虫博士」って呼ばれてた。

北海道新聞が取材に来たこともあって、
思えばそれが一番最初に新聞に載った経験だったと思う。

小学生の頃の僕の代名詞といえば
「虫博士」か「漫画描き」だった。

小学校を卒業するとき、記念品というか
お祝い品で、卒業生全員が
新品のアルバムをもらったんですよ。

そこには生徒一人一人に
校長先生が言葉を書いてくれていた。

そこにはこう書かれていた

「一事は万事に通ず」


例え一つのことでも、それは全てのことに通じている。
もっといえば、一つのことでもその道を極めれば
周りも見えてくるし、必ず役に立つ。



「装甲侍”無頼鬼怨”」というドラマには
それが良く現れている。

上の画像は装甲侍無頼鬼怨のエンディングに使われている
イラスト。
当然、漫画を描いてきた私自身の作。
写真からグッズを作るよりも
2色イラストから作るほうがはるかに簡単だ。
もちろん、彩色した絵も描ける。

また、ドラマ本編に出てくる舞台は
9割が北海道伊達市大滝。

季節は夏だから、当然、蝉の声が入るが、
普通の人がフリー素材あたりから選ぶと、
おそらく「みーんみーん」「シャワシャワシャワ・・・」
といった、いちばんありがちな音を選ぶだろう。

しかし、「みーんみーん」はミンミンゼミの声で、「シャワシャワ」は
「クマゼミ」、「ジリジリ」と鳴くのはアブラゼミ。

どれも北海道には生息していないから、北海道人が聴けば
すぐにおかしいと気づく。

ドラマ本編で使われた蝉の声は、現地で録音された
「コエゾゼミ」の声である。

しかし、ドラマ冒頭での東京のシーンでは
背後にミンミンゼミとアブラゼミの声が使われている。

蛙の声だって違う。
フリー素材を探すとアカガエル、アマガエル、ウシガエルなど
見つかるが、北海道の標高300メートル以上のこの土地では
エゾアカガエルかニホンアマガエルの鳴き声のみで
ウシガエルやトノサマガエル、ヒキガエルは生息しない。

本編ではエゾアカガエルの声が手に入らなかったため、
ニホンアマガエルの声が使われている。


実は、植物も違うから、本当は東京都清瀬市や
東京都板橋区で撮影された追加撮影も
植生が違うのがわかる人にはわかるので
避けたかったが、そのワンカットのために
北海道まで行くような余裕はとても無かった。


次回は今回の経験を元に
さらに上を目指そう。
by akabane-paul-pott | 2014-05-19 15:01
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